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Zcashの進化について

Nathan Wilcox | Oct 18, 2016

Zcash通貨は、10月28日に 予定通りローンチ される運びです。 先日、Zcashを 合意上の通貨 とするビジョンを共有しました。ユーザーは いつでも自ら選択したディベロッパーによるソフトウェアを使用することができるということです。今、Zcashのローンチ前というこの絶好の機会に、Zcashの進化過程に関する 私たちの見通しを共有したいと思います。

戦略のアップグレード

将来的なプロトコルプランにとって最も重要で包括的なテーマは、古い プロトコルへの異議を唱える意図がある点と言えます。これにより、 旧来のクライアントには理解できない要素を導入できるようになる上、 もはや保持しておくのに何の利益ももたらさない古い慣習を取り除くこともできます。

これは時折 ハードフォークアップグレード と呼ばれています。ただし、 フォーク という言葉は最も異議の多い議論で繰り返し聞かれるため、 避けたいと思っています。 フォーク 自体は、少なくとも以下のいずれかを意味します。

  1. 修正したソフトウェアの拡散
  2. ブロックチェーンの履歴を常に拡散
  3. 拡散したコミュニティ

これらは互いに直行的な関係になっています。例えば、単体のまとまった コミュニティが複数の拡散ソフトウェアコードベースを維持していたり、 拡散したブロックチェーンの履歴が単体のコードベース(例:ETHETC によって拡散された後の`parity`_)によりサポートされていたりします。

提示しているプロトコルアップデートはほぼ全ての参加者に 納得いただけるものになると確信しています。さらに重要なことに、 このアップグレードはかなりの数の人口にとっても受け入れられる であろうということです。この状況が真である限り、ブロックチェーン の分岐は短期的で、コミュニティは分裂せずに生き続けます。

どこかの段階で、提案されたアップグレードはすべての参加者が 望むものではなくなるはずです。このシナリオにおいても、提案 されたアップグレードは それでも 弱点(拡散したブロックチェーン によって起こる混乱など)を上回るメリットをもたらす可能性があります。 もし このようなことがあれば、アップグレードを推奨しそのための ソフトウェアをリリースします。そうでなければ、ブロックチェーン の拡散がメリットを上回るリスクを確認したということになります。

アップグレード戦略に関する最後の一言として: 私たちは、ブロックチェーンが拡散しても 単一の一貫したZcashコミュニティは可能だと信じています。もしもブロックチェーン拡散を予見しても、私たちは両方の側に参加ているサブコニュニティ間の協働に集中していきたいと思います。

驚かれるかもしれないアップグレードについて

旧版のプロトコル実装に異議を唱えるアップグレードの提示計画を踏まえると、 期待値を適切なレベルにセットするため、事前にアップグレードの中身に ついて説明しておくことが重要だと考えます。以下の例は包括的なもの ではありませんし、私たちの視点からすると最高のものでもありません。 むしろ、潜在的ユーザーの一定層を驚かせると考えているアップグレードを まとめたものであり、 Zcashのローンチ前にお伝えしておくものとして 最重要な例となります。

採掘

採掘システム、少なくともEquihashのパラメータについては、変更を 加える予定でいます。将来的には、さらに大胆な変革を提唱するかも しれません。例えば、もしもこうした修正に見込みがあり、安全でより 良い経済効果が生まれそうだと確信できれば、異なるプルーフ・オブ・ ワーク・システムや、場合によってはプルーフ・オブ・ステーク・ システムに乗り換える可能性もあります。

創始者の報酬

もし創業者報酬が深刻なダメージを受けたら、もしくはキーが盗まれたり ダメージを受けたりしたら、損害を修復するためにアップグレードをお勧めします。

偽造の検出

強力なプライバシーを持ついかなる通貨も、検知されない偽造 [1] のリスクを 有しています。どんなセキュリティシステムでも、偽造防止のために 検知は欠かせません。私たちは、偽造検知のための潜在的なプロトコル アップグレードを考え始めています。これらにより、全てのユーザーは 潜在的に検知できるようになり、セキュリティの躍進によって一定の場合は 偽造を限定できるようになります。

考慮している偽造検知計画の中には、古い、廃棄された資産に頼ると いうものがあります(例: 活動していない資産に期限切れフラグが 立てられていないことを証明するために、ユーザーが行動をとる必要があります)。

技術的負債を取り除く

ZcashはBitcoin Coreのコードと設計に由来しています。私たちは競争に よって試された保守的な設計とコードベースのメリットを受けるため この実装パスを選びました。今後提案されるアップグレードでは機能を廃止できる ため、そうした方が安全でメリットがあると思われる場合は、技術的負債を 取り除くことも可能です [2]

…その他

前述のとおり、このリストは包括的なものではありません。ここに掲載され ていないアップグレードでユーザーを驚かせるかもしれません。上記の アイディアは、現実的に実行される可能性が高く、最も「驚くべき」 アップグレードとなる予定です。必ずしも*最高の*アップグレードでは ないことをご了承ください。 ;-)

将来的な進化

ここでは将来提案される可能性のあるアップグレードの一部をご案内します。 Zcashの成長にともない、技術戦略も変化する予定があることをご承知おきください。

例えば、少数のニッチなユースケースでユーザーベースが比較的 小さいままである場合、より迅速な進化が推進されるかもしれません。 しかし、Zcashがたくさんのユースケースを抱える多くのステークホルダーに 成長した場合、その時点ではすでに支える経済的重量という点において設計が 成功していることを意味するため、より慎重な戦略を採用する可能性が高くなります。

最後に一言。この記事および 合意上の通貨 の記事内で、誰でも 自由に採用できる変更を行っていく意図をお話ししてきましたが、 どのように この提案を行っていくか、意思決定プロセスはどのよう なものになるのか、ステークホルダーからのインプットをどのように 吸い上げるのかについては、まだ明らかにしていませんでした。この点に ついては、別記事で取り上げます。

—Nathan Wilcox、2016-10-18

注釈:

[1]異なるプライバシーシステムは、異なる 攻撃対象領域 を持ちます。もしもこれが弱まると、偽造へ至ることになります。Zcashにとって、攻撃対象領域は最初のパラメータ設定、zk-SNARKプルーフの安全性をサポートする安全仮定、保護されたトランザクションのための通貨収支ルールを維持するzk-SNARK回路組み立てを含みます。代替可能な通貨システムを分析する場合、偽造の脆弱性の攻撃対象領域を判断することが重要です。
[2]ビットコインコミュニティは、この目的のためだけに ウィッシュリスト を設けています。ライブネットワークでこうしたクリーンアップをテストする機会を得たため、ビットコインコミュニティは私たちの成功と失敗から学ぶことが可能です。